狭い空間イメージの悩み
スペースがが狭いため
- 窮屈で息が詰まる。
- 圧迫感を感じる。
- 入りにくい。
などといった建物の悩みを抱えているオーナーは多いと思います。
問題の場所は部屋だけではなく、
トイレ、玄関、廊下、階段室、エレベーターホールなど
多岐に渡ります。
「物理的に狭いのだから」と諦めている人も多いことと思います。
広く見せる3つの手法
解決策としては次のような方法があります。
- 壁の一面をミラー貼りにして、奥行きを倍に見せる。
- 壁の色を後退色に変えて、広く見せる。
- トリック壁画を描いて広く見せる。
1のミラーを使う方法は、スタジオや風俗店などでよく見られますが、
日常的な空間で使うと「怖い」場面も多いので特殊な場所に限定されます。
2の後退色を活用する方法は、インテリアデザインでは一般的ですが、
大きなな効果は望めません。
トリック壁画で広く見せる方法
そこで、お勧めするのが、3のトリック壁画の活用です。
壁画の構図によって、
- 壁を彫り込まれた飾り壁の壁画を描いて、彫り込まれて部分を後退させる。
- あるはずのない隣の部屋の壁画を描いて、空間が広がっているように見せる。
- 壁に開口部や窓から見える風景を描いて、外とつながっているように見せる。
ほかにもありますが、この3つが一番代表的なアイデアです。
ビッグアートでデザイン、施工した事例がありますのでご紹介します。
事例1 狭い階段室をトリック壁画で広く見せる
階段室の壁に開口部を設けて、外の空が見える構図にしました。
壁の手前には花瓶の置物を描いて、奥行き感を強調しました。
蝶々が壁の前に飛んでいて、影が壁に映っていることで空間の感じさせています。
事例2 狭いエレベータホールをトリック壁画で広く見せる
エレベータの前は壁しかない狭いビルですが、あたかも広間があるようなトリック壁画を描いて空間の広がり感を出しています。
より、リアルに見せるために、本物の床タイルは広間に続いているように描いています。
事例3 閉所感のある幼稚園のトイレをトリック壁画で「楽しく開放感のある空間」に見せる
幼稚園のトイレというと、閉鎖空間で子供たちには怖いイメージもあります。
そこで、開口窓から外の見えるトリック壁画で開放感を演出し、
動物たちが窓辺で遊んでいるメルヘンの世界を描きました。
室内を飛んでいる蝶々が、メルヘンの世界を現実空間にまで広げる役割を果たし、
開放感と楽しさをトイレ全体に演出しています。