駅前なのにブロック塀で人通りがなく苦戦していた駐輪場の事例です。
施工前の状況
ブロック塀の位置関係は下図の通りです。
施工前の現状写真です。
- 夜は怖くてこの通りを避ける人が多く、人通りがほとんどない。
- 夜は若者のたまり場で、タバコの吸い殻やゴミの山で汚いイメージ。
- 夜は暗くて人気がないので、近所の居酒屋の客の立ち小便の名所で不潔で臭い。
駅前であるにもかかわらず、ブロック塀が長く続くと人通りが少なく、
夜はなおさら不気味で怖い場所でした。
近くに藤の花の名所があり、GW前後は多くの観光客が利用する駅でしたが、
駅前が殺伐としたイメージで訪れる人々が可哀想でした。
壁画デザインのポイント
- 駅前なので、街並みをテーマにする。
- ブロック塀Aとブロック塀Bはシーンを変える。
- 明るさと賑わい感を演出する。
- のどかな街の雰囲気に合わせて「温かみ」と「ほのぼの感」を演出する。
- 物語性のある場面設定にする。
- 連続感で人の流れを誘導する。
以上が壁画デザインの基本方針です。
駅前のイメージが壁画で劇的に大変身!
ブロック塀Aの壁画です。
壁画制作を機に駐輪場の出入口も新たに設けました。
この面は駅の乗降客をターゲットにして、駅前の街並みにしました。
街並みは非日常感を出すためにレトロなアーリーアメリカンの街並みにしました。
ブロック塀Bの壁画です。
こちらは、県道沿いで車の通りが多いので、ドライバーに向けて描きました。
踏切待ちのドライバーがイライラせず「のんびり」「ほのぼの」気分になってもらうことをめざしました。
予想を遥かに上回る壁画効果
施工前と施工後には驚くほど顕著な変化が現れました。
- 夜の怖いイメージがなくなり、通行量が大幅に増えた。
- 散歩客が増えた。
- 夜たむろしていた若者がいなくなった。
- 立ち小便の姿はなくなり、吸い殻やゴミもなくなった。
- 駐輪場の利用者が増え、収容台数は約3倍になった。
正に、以前の姿がウソのようです。
この壁画は多くの新聞にも取り上げられ、
NHKやTV朝日、TV東京などテレビにも何度も紹介されて
一躍地域の名所になりました。